「ものづくり成果コーナー」は、「ものづくり補助金事業」で得た成果を発信・普及することを目的としたサイトです。
2017年2月15~17日の3日間、東京ビックサイトで開催された「Printable Electronics 2017」と「nano tech 2017」の展示会から紹介する。プリンテッドエレクトロニクス技術開発のベンチャー企業「ワイ・ドライブ」(大阪府門真市)の展示内容を取り上げる。今回の報告は例外で、ブースを通りかかったところ「祝:プリンテッドエレクトロニクス元年」という文字が目にとまり、取材した(図1)。同社社長の山崎智博氏から「記事は当たり前のことばかり書かれていて興味がない」と言われ、黙って引き下がる気にはなれず、取材して執筆することにした。
http://tech.nikkeibp.co.jp/dm/atcl/news/16/031706798/?P=1
現在、量産に適用されているTFT液晶パネル用カラーフィルターの製造方法は、主にフォトリソグラフィー法である。筆者が知る限り、初めてキヤノンのインクジェット法を用いたカラーフィルターを東芝が採用したことがある。その後、セイコーエプソンが自社の2端子デバイス駆動の液晶パネルにインクジェット法を採用した。さらに、国家プロジェクト「フューチャービジョン」で日本を代表する印刷会社2社がインクジェット法によるカラーフィルター技術の確立を目指した。その結果、1社は競合他社の牙城に入ることができた。しかし、その後の量産工場ではフォトリソグラフィー法が採用されている。
唯一、TFT液晶パネルの製造工程でインクジェット法が採用されているのは、液晶の配向膜の塗布工程であろう。インクジェット法の課題を列記する。
(1)吐出の安定性に欠ける(着弾位置、飛散、液滴サイズのバラつき、不吐出、ノズルの目詰まり)
(2)インクの溶剤が漏れないように隔壁が必要。溶剤乾燥後、隔壁の平坦化処理を伴う
(3)被印刷面の表面電位の影響を受ける
結果として、歩留まりが低下する。「インクジェット法の歩留まりは良い」とよく聞くが、生産数は「(歩留まりと装置稼働率)を基板の処理時間(タクトタイム)で割った値」である。いくら歩留まりが良くても、ノズルの目詰まり対応による装置稼働率が悪ければ、生産数は自ずと落ちてしまう。
経済産業省・近畿本部 有望中小・ベンチャー企業集「FLAGSHIPS2015」に紹介されました
http://www.y-drive.biz/FlagShip2015.pdf
経済産業省・近畿本部 「関西ものづくり新撰2014」に選定されました
当社は、業界で唯一「インクジェット技術・工法」をトータルで経験し、技術提供できる会社です。
「インクジェット制御技術」「インクジェット塗布膜の定量評価技術」 「インク性能とインクジェット技術」 「ヘッド構造理想化イメージ」
株式会社ワイ・ドライブはプリンテッドエレクトロニクス技術を開発追求する会社です。
業界最高性能の「インク飛翔観測装置」は、従来困難であったインク飛翔体積を±1%で計測可能とすることで、プリンテッドエレクトロニクス技術による
「有機TFT製作」等を実現を可能可能としました。Y DriveはDPN吐出制御を±1%に高精度化する手法を提供します。
インクジェット工法に不可欠な「ヘッド駆動制御技術」や「インク吐出評価技術」など、トータルで支援します。
また、紙媒体印刷・サイングラフィック・のぼり旗印刷などの印刷機を製作しているメーカー様向けに、、各種「インクジェット印刷機開発スターターキット」
を提供しています。このキットは印刷機メカを準備いただければ、様々な種類のインクジェット印刷機を開発可能です。
役職・代表者名 | 代表取締役 山崎智博 |
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住所 | 〒575-0021 四條畷市南野1-14-16 |
設立年月日 | 2011/09/01 |
資本金(出資金) | 4,000,000 |
従業員数 | 7 |
所属組合・団体名称 | 守口門真商工会議所 門真市ものづくり企業ネットワーク |